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着物の『丸洗』とは?『洗張』と『丸洗』はどうちがう?

着物のクリーニングは大きく分けて「丸洗」と「洗張」の2種類です。
着物を綺麗に保つため、クリーニング方法の違いや注意点などを挙げていきます。

着物の丸洗とは

着物のドライクリーニングのことを「丸洗」と言います。洋服のクリーニング技術を和装に応用している洗い方であり、京洗いとも呼ばれます。
丸洗は、着用前や着用後など通常のお手入れとして行います。

着用時に付いた汗・ファンデーション・油性汚れ・付いたばかりの汚れなど全体の汚れをスッキリと綺麗にします。衣替え時にもオススメのクリーニング法です。
着用後にしばらく着ない場合「丸洗」をしておくと綺麗な状態で保てるでしょう。

 

着物の洗張とは

洗張は着物を一度解いて、生地(反物)の状態に戻してから洗うクリーニング法です。平安時代ごろから始まる伝統的な洗濯方法であり、丸洗よりも料金は高くなりますが着る機会が少ない着物であっても、5年に一度ほどの頻度で洗張を行うと着物はキレイな状態を保ち長持ちすると言われています。

 

洗いには、基本的に水と専用洗剤を使います。袷(あわせ)着物も表地・裏地・八掛に分けられ、縫ってある部分は解いて行います。そこまで行うことで、内側の落ちづらい汚れや繊維の間などもスッキリ落とすことが出来るので、生地自体が蘇るイメージです。

一度解いて水を通してからプレスを行うため、今までの折り筋もなくなり着物のサイズ直し・着物から帯に替えるなど、仕立て直しが出来ます。

 

洗張の基本的な作業過程

1.着物を解く 反物の状態に戻ります。

 

2.洗い

 

3..張り 張り作業内容は素材によって異なりますが、歪みを直しハリのある状態へと戻します。

 

4.糊入れ 張った反物に糊入れすることでパキッとした仕上がりになります。

 

5.乾燥 定着するまでゆっくり時間をかけて乾燥を行います。作業過程で残った細かなシワも消えていきます。

 

6.仕上げ 反物から再仕立てを行い仕上げていきます。再仕立てでない場合は反物の状態で戻されます。

 

洗張の注意点

元々「洗張」とは「反物の状態に戻す」ことであり着物の状態に仕立てる「仕立て」は別ものです。
クリーニングを頼み、綺麗に着物の状態として戻ってくると思い込んでしまったまま物として戻ってきてしまった!となるとトラブルの元になってしまいます。

洗張のクリーニング料金は、最終的に反物の状態でのお渡しなのか?仕立ては別料金であるか?等を確認しましょう。業者により大きく変わる部分ですので気を付けて下さい。

 

まとめ

クリーニング方法の「丸洗」と「洗張」の違いをご紹介しました。

通常のお手入れとしては「丸洗」、数年に一度や再仕立てを検討している場合は「洗張」その都度違ったクリーニング方法でお手入れをしていくことで着物は綺麗な状態で長持ちしてくれるでしょう。