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浴衣と着物って何が違うの?着付け方も特集!

夏になると活躍する浴衣は着物の種類ですが、実は違いがたくさんあるって知っていましたか?仕立て方は同じでも、簡易的に着れる着物とは区別した方がいいかもしれません。今回は、浴衣と着物の違いや着付け方についてもご紹介していきます。

浴衣と着物の違い六つ!

浴衣と着物の大きな違いは、「浴衣は夏だけのもの」ということです。着物は「袷」「単」「夏単」と素材を替えてオールシーズン着れますが、浴衣は薄手の素材のみで作られた夏限定の着物となるのです。この他にもある浴衣と着物の違いはこちらです!

一.素材が違う

浴衣は夏に着ることから、綿・麻素材など涼しく通気性のある素材を使用しますが、着物の素材は夏単以外は透けることなく、厚みのある絹や紬、ウールでできています。最近は浴衣レンタルのサービスが普及してポリエステルなどの素材も増えており、見た目にも肌触りでも浴衣と着物の違いは歴然としてわかります。

二.着付け方が違う

一見着物と浴衣は着付け方が同じに見えますが、細かく見ると違うんです。襟の合わせ方やおはしょりなどは同じですが、まず浴衣は一枚のみに対し、着物は中に長襦袢というのを着ます。長襦袢を着ることで襟は二枚仕立てとなるのも基本です。
 
そして、浴衣と着物では帯も違ってきます。浴衣の帯は名古屋帯や麻素材のものなど軽い素材のものが使用されますが、着物の時は着物の素材や格式に合わせて帯を選び、一般的には正絹の帯が使用されます。浴衣と着物では帯の結び方も異なり、浴衣ではリボンのように結ぶことが多く、着物では「お太鼓結び」「文庫結び」など高度な結び方となります。

三.価格が違う

素材や使用するものから見ても着物の価格は浴衣の10倍、20倍・・・となります。有名な作家ものの着物であれば100万円・・・なんてこともあります。その点浴衣は浴衣と帯がセットになって1万円前後〜買えるものも多く、非常に手軽です。

四.合わせる小物の数が違う

浴衣と着物では合わせる小物の数が違います。浴衣は長襦袢や足袋も必要ないですし、帯締め、帯留めといった小物は基本的にないことが多いです。
 
また、着物の着付け方で最も大事な部分は帯です。帯が主役と言っても過言ではないほど帯の結び方はとても重要で、帯を結ぶための小物は数種類ありますが、浴衣の時の帯結びには小物は必要ありません。帯締めや帯留めはもちろんですが、帯紐、仮紐、帯枕、帯板、クリップなどが必要です。
 

「え?そんなにいるの?」と思う人もいますが、着物の帯を綺麗に見せるにはこれだけの帯の小物が必要なのです。

五.色柄が違う

浴衣と着物では、見た目にも大きく違うのが色柄です。浴衣は派手で鮮やかな色、大柄なイメージですが、着物は落ち着いた色柄が多いのが特徴です。
 
また、着物は格式や着ていくシーンも様々なことから、おめでたい柄が使われていることもありますが、浴衣は格式やおめでたいものという縛りがありません。よって、色柄が違うこともそうですが、格式の有無も浴衣と着物の違いでもあります。

六.着る時期が違う

浴衣と着物では着る時期にも違いがあります。浴衣は前述で説明したとおり夏だけの着物として、花火大火や夏祭りのシーンで着ることが多いでしょう。
 
しかし、着物を着る機会は、
・結婚式や披露宴
・お葬式やお通夜
・入学式などの学校の式典
・七五三
・同窓会や新年会
・お宮参り
 
など、お出かけ気分で着ていける浴衣とは全く違うことがわかりますね。

浴衣と着物の着付け方

ではここで、浴衣と着物の着付け方をご紹介します。一見同じに見える浴衣と着物の着付け方の違いがわかりますよ!

着付け方の基本10ステップ

①浴衣や着物を着る前にはまず肌襦袢、長襦袢を着る。
着物の場合は肌襦袢→長襦袢→着物の順番です。長襦袢の場合は腰紐を巻いたり、ベルトで固定します。
 

②その上から浴衣・着物を羽織り、裾の位置を合わせる。
短くなりすぎず、長くなりすぎないようにしましょう。
 
③浴衣・着物を持ち上げたまま上前と下前を合わせる。
 

④下前の方を体の左側に巻き、落ちてこないように固定する。
端をキュッと持ち上げるのがポイント!
 
⑤上前を下前に重ね合わせて腰紐を巻く。
落ちないようにきつめに巻くのがポイント!着物の場合は白襟が綺麗に見えるように上前と下前の襟を重ねて整えます。
 
⑥上前と下前のたるみ部分を腰紐が隠れるように綺麗に伸ばす。
着物の場合は襟を合わせた後にさらにその上から腰紐を巻きます。
 

⑦おはしょりを作る。
 
⑧上前と下前の襟下をつまんで衣紋を抜く。
 
⑨左の身八つ口からコーリンベルトを入れて、あばら骨のあたりの下前の端を留めて、後ろへぐるっと回して右脇を通り、上前の襟を留める。
下前と上前の位置が同じになるように留めるのがポイント!
 
⑩おはしょりを再度綺麗に合わせて伊達締めを巻く
後ろに回して交差させて締めるとおはしょりや着姿の着崩れがありません。
 

以上、基本的な浴衣と着物の着付け方ですが、着物の方が着付けに関する小物を多く使います。特に腰紐は3、4本準備しておくと便利です。おはしょりはまっすぐ、できるだけ平らになるように整えることで、帯が綺麗にまとまりますよ。

まとめ

浴衣と着物の違い、着付け方をご紹介しました。浴衣と着物は同じように見えても、たくさんの違いがあることがわかりました。浴衣は簡易的で、着物は複雑。そんな風にも捉えることができますね。
 
基本的な着付け方は同じですが、浴衣には長襦袢がないため、着物よりも簡単に着ることができます。夏には浴衣、お祝いごとやおめでたい席では着物など着る場面を知っておくことで、より着物ライフが楽しめるはずです。