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産着はどんな着物?お宮参りの着せ方もご紹介

産着は赤ちゃんに着せる大切なお着物として古くから日本文化に浸透してきました。それでも、実際には赤ちゃんに着せる機会はそうありませんので、どのように着せたらいいのかわからないという声もよく聞かれます。
 
そこで、今回はお宮参りの着せ方について、産着の説明も合わせてご紹介していきます。

産着とは?お宮参りで再注目

産着というのは、赤ちゃんに着せる着物のことで、「産衣(うぶぎぬ)」と言われることもあります。産着はフードやスタイ等を肌着の上につけ、その上から着物を羽織るという形状のものが古くからの定番です。お宮参りで着せる産着のことは、おめでたいことから「祝い着」と言われています。

 

産着はお宮参りで着せるお着物とご紹介しましたが、昭和の後期頃からベビードレスでお宮参りをするご家庭が多くなっていました。そのほうが難しくないということがその理由ですが、近年では再び日本文化にスポットライトが当たり、着物、すなわち産着を着せたいとご家庭の割合が増えてきています。

産着の着せ方!簡単3ステップ

お宮参りに行く前に赤ちゃんに産着を着せるのは、お母さんとの共同作業です。特に初めてお子様に恵まれたご家庭は不安かもしれませんが、産着を3つのステップで簡単に着せられる方法についてご説明します。
 

最初にご用意いただくのは、長襦袢と赤ちゃんの産着の2点です。

1:お着物のひもと長じゅばんのひもを袖に通す

お着物のひもと長じゅばんのひもを束ねるようにし、袖の中に通していきます。袖の中に通せたら、今度は長襦袢のひもとお着物のひもを束ねるようにして同じように袖の中に通していきます。

2:ひもを引いて背中側を整える

お着物のひもと長襦袢のひもを束ねるようにして袖の中に通していきます。最後まで通せたら、袖山を見ながらそこに添わせるような感覚でこの2本のひもを引いてください。
 

引いたら袖山の部分をしっかりと持ち、背中側にある柄が美しく映えるようにうまく広げましょう。広げ方は特に決まりはありませんが、長襦袢を産着でうまく隠すように意識することと、しわができてしまわないようにすることに気を配ると綺麗に着ることができます。

3:赤ちゃんを抱っこする

無事に着ることができたら、できるだけ赤ちゃんの顔がちょうど正面のほうを向くように抱きましょう。赤ちゃんが正面を向いたら、長襦袢のひもと産着のひもを一緒に持って、赤ちゃんがいる側とは逆側の方にかけます。
 

ここまでくれば、あとは赤ちゃんの顔がしっかりと見えるように心がけながら、肩の後ろ側でちょうちょ結びをして完成です。文章にすると少しイメージしづらいかもしれませんが、実際にやってみると初めての方でもスムーズに着せやすい方法ですのでぜひお試しください。

夏と冬に着るもの、着せるものの注意点

夏のお宮参りの注意点

お宮参りの時期によっては、その季節ならではの注意したい事があります。中でも特に気を付けたいのは、夏のお宮参りです。蒸し暑い夏の日には、掛け着はほとんど着せることはありありません。掛け着は記念写真の撮影用に持参して、その場でのみ羽織らせるのが定番になってきています。
 

どうしても掛け着を羽織らせた状態でお宮参りをするケースでは、赤ちゃんは肌着のみでも構いません。とはいえ、肌着のみでも暑そうに見える場合には、風を通すために肌着の胸紐をほどいてあげてください。
 

お母さんの服装は、とりあえずキャミソールやミニスカートのような肌の露出が目立つお召し物は控えてください。靴はサンダルではなく、ストッキングと靴を選ぶのが一般的です。また、祈祷中に正座をしても膝が見えない程度の丈のスカートを選ぶことをお勧めします。

冬のお宮参りの注意点

寒い季節でも、白羽二重の上から掛け着を羽織るスタイルは同じです。産着の下に着せる肌着の上から白羽二重の産着を着せ、さらに掛け着を羽織らせます。
 

ここで注意したいのは、赤ちゃんは体温調節がうまくできないということです。寒さが気になる日や地域では、着脱しやすいお帽子やケーブ、アフガンといった防寒着を用意しておきます。
 

お母さんは、和装でお宮参りをする場合には草履を履くのが基本です。とはいえ、最近では防寒対策をしてもどうしても寒いという方々はブーツを履いても構わないという風潮になっています。その場合には、お着物とのバランスを意識し、素材やカラーは上品で控えめなブーツを選ぶようにしてください。

まとめ

赤ちゃんにとって大きな節目となるお宮参り、そこで着る産着についてご紹介してきました。赤ちゃんとお母さんの体に負担にならないよう気に掛けながら、思い出に残るお宮参りを楽しんでくださいね。